カツドンチャンネルというYouTuberをご存じでしょうか。29歳ニートの状態からYouTubeをはじめ、幾度も引退と復帰を繰り返していましたが、2017年1月に最後となる引退を表明し、2018年頃より定食屋チェーンの店長をされています。(チェーン名は伏せておきます)
彼に関する詳しい内容はニコニコ大百科やwikiに詳しく載っています。
今回は既にご存じの方にむけて、カツドンさんのインナーチャイルド理論と破壊衝動について自分なりに考察していきたいと思います。
カッちゃんのスピリチュアル観
カツドンチャンネルと切っても切り離せないのがスピリチュアルや非科学的な思想。それはYouTubeを始める前のブログからも読み取ることが出来ます。
カツドン君はもちろんインディゴだよ。
スピリチュアル世界への傾倒の原点は近所のおばさんにあるようです。
人間は現実に打ちのめされている時、オカルトやスピリチュアルなどに傾倒することがあります。科学では"自分は特別である"ことを証明できないため、その根拠を非科学的なものに求めるのです。オウム真理教に惹かれた人たちのように、これは知能や学力に関係なく起こります。最も当のオウムは村井秀夫の指導によって神秘体験の科学的なアプローチを試みていましたが、話が脱線してしまうため機会を改めて書こうと思います。
カッちゃんのインナーチャイルド理論と破壊衝動
僕が確認できた中で、カツドンさんによる最古のアダルトチルドレンやインナーチャイルドに関する言及は2011年11月28日 17時44分44秒の投稿です。それ以前の投稿はアーカイブが残っておらず確認できないのですが、どうやらこの頃にはすでにインナーチャイルドの癒しに影響されているのが分かります。そしてこの投稿はカツドンさんの破壊衝動に関する考察のヒントをくれました。
●西尾和美 著 『今日1日のアファメーション ~自分を愛する365日』
はとても参考になると思いますよ。「健全な価値観」というものを色々説明してくれている書籍だと思います。
【自分は生きるのに、あたいする人間です。
自分は、自分のままでいいのです。
自分は愛するに、あたいする人間です。
自分は、自分の居所をつくっていいのです。
自分を、うんと好きになります。】
「インナーチャイルドの癒し」に取り組んでいくうちに、今までずっと抑圧し続けていた「心の痛み・怒り・悲しみ・苦しさ」は表面に出てきて 日々の生活は(一時的に)今までより苦しくなってしまう可能性が高いですね。俗に「パンドラの箱を開けてしまった(もう元に戻せない)」と言われてますね。
(「一時的に」→数ヶ月 ~ 数年 ~ 数十年...。人によって違うでしょうね。「インナーチャイルドの癒し」を続けていくうちに、徐々に生き苦しさは減っていき、生きがい・幸せ といったものが増えてくると思います。)
はとても参考になると思いますよ。「健全な価値観」というものを色々説明してくれている書籍だと思います。
【自分は生きるのに、あたいする人間です。
自分は、自分のままでいいのです。
自分は愛するに、あたいする人間です。
自分は、自分の居所をつくっていいのです。
自分を、うんと好きになります。】
「インナーチャイルドの癒し」に取り組んでいくうちに、今までずっと抑圧し続けていた「心の痛み・怒り・悲しみ・苦しさ」は表面に出てきて 日々の生活は(一時的に)今までより苦しくなってしまう可能性が高いですね。俗に「パンドラの箱を開けてしまった(もう元に戻せない)」と言われてますね。
(「一時的に」→数ヶ月 ~ 数年 ~ 数十年...。人によって違うでしょうね。「インナーチャイルドの癒し」を続けていくうちに、徐々に生き苦しさは減っていき、生きがい・幸せ といったものが増えてくると思います。)
相談会の内容は、簡潔に言えばカツドンくんが幼少期に母親から受けた扱いがインナーチャイルドの原点になっているんだよ、というものです。ここでカツドンさんは自身の辛い現状の根底にあるものを"理解"すると同時に、パンドラの箱を開けてしまうのです。以前より考えてきたインナーチャイルドの原因を第三者から指摘される。きっと背中を押された気持ちになったでしょう。
彼は自身が経験した幼少期からの辛い経験を克服するために、インナーチャイルドの癒しという名分を得ることで、破壊衝動を抑えることが出来なくなってしまったのではないでしょうか。
素人である僕の一意見にすぎないのですが、カツドンさんのいうインナーチャイルドの癒しを明確な対処法なしに語るのは非常に大きな危険性を孕んでいるように思えてなりません。辛い過去に目を向けて抑圧を開放するというやり方は、考えようによっては親や関係者への復讐につながるわけです。
ブログで読み取れる限りではインナーチャイルドの癒し方は明示されていません。単に彼が重要視しなかったのか、原因の指摘で相談会が終わったのかは分かりませんが、いずれにしても過去を変えることが出来ない以上、過去の他人の言動に思考を向けても解決しない問題のように思えます。
カッちゃんは恵まれているのか
転載動画や紹介ブログでは、カツドンチャンネルの環境は恵まれている、それに気づいていない甘えだという意見が散見されます。
こうした意見は総じて世間一般と彼との相対的なものです。彼は経済的には恵まれているのかもしれません。暮らしぶりからみるに奨学金などの借金も抱えていないでしょう。
一転してカツドンさんがいう辛いというのは、絶対的なものです。これは彼にしか理解できない感情です。カツドンさんは人間関係に恵まれませんでした。憶測ですが双極性障害を抱えているようにも見えます。彼の中での幸せの基準から、自身は遠く離れた場所にあったんだと思います。
おわりに
カツドンさんは2018年に社会へと再び羽ばたいていきました。9年のブランクを考慮すると、計り知れない葛藤があったと思います。リスナーによるリア凸や年賀状などの嫌がらせの裏で一体何があったのでしょうか。
ドラマを見せてくれた君にありがとう。